どうもーやまむらこういちです。
私が所属していた吹奏楽サークルのサックスパートから今年も編曲の依頼を受けていましたが、ようやく楽譜が完成しました。どう編曲しても元の譜面から削っている以上魅力は下がってしまうのですが、原曲の持ち味とそれを生かした福田洋介氏の編曲のおかげで、面白いものができたと思います。
4年前の編曲とは印象が違う
この曲自体は4年前にも依頼を受けて編曲していたのですが、メンバーも変わりやりたい部分も変わりということで1から作り直しました。もともと11分もある曲を5分ほどにする以上、カットする場所が変わるだけでガラリと印象が変わってしまいます。今回は特に中間のゆったりした部分をやりたい!という要望だったので、中間部は一切カットせずに作りました。
このラプソディー・イン・ブルーは中間の後に特徴的な長いサックスカルテットがあり、4年前は採用したのですが今回はカット。前半も後半も少しずつカットしていき、中間部の時間を稼ぎました。つなぎの部分がやや稚拙で恥ずかしいところですが、とりあえずこの流れで了承を得たのでよしとします。
どのパートも面白いように書いたつもりでしたが、やはり偏ってしまうもの。特に今回はバリトン2があまり魅力的ではない状態になってしまいました。低音を担当するバリトンをいかに面白くするかはいつもの課題ですが、1stともう少し作業分担をしておけばよかったなーと今思っています。
音域がとにかく広いけど大丈夫??
最初のソロはソプラノ1に書いてありますが、音域の関係上アルトに持ち替えて演奏をしてもらいます。打ち合わせではこのパートを担当する方とお話ししたのですが、本人の要望をそのまま再現した形です。それでも音域が広いため、早速フラジオを使わなければならないのですが、本人がそれでいいということなので書いちゃいました。私はグリッサンドはできてもフラジオができないのでよくわかりませんが、グリッサンドでそのままフラジオに上がれるもんなのでしょうか・・。
アルトの1stにも上のファ#が出てきますが、これはもとの福田氏の編曲からある音です。一応楽器によってはこの音を出すキーがあるらしいのですが、なければこれもフラジオになってしまいますね。一応全パートの音域はチェックしてもらったのでこれで大丈夫なはずです。いや、なんか奏者のレベルが高いような気がするんですけど、割と普通のことなんですかね・・・(汗
4年前にこの曲の編曲をしたときに、初めてバリトンサックスだけ下のラが出せることを知りました。4年経ってすっかりそのことを忘れていて、スコアを見て「え!?」ってなりました。サックスについては浅い知識しかないので、驚くことが多かったですね。でもそのおかげで編曲上助かりました。下のラが出るか出ないかで結構変わってしまう部分がありましたからね。出ないとなればオクターブも上げなくてはならず、全体の印象が変わってしまいます。
とにもかくにも楽譜が完成したので、来週渡したらおしまいです。あとは2か月かけて彼らが練習し本番を迎えるという流れです。もし不備や変更点などがあれば都度直す予定ですが、一度仮の譜面をチェックしてもらっているので、大丈夫かなと思っています。
今後は自分の楽団の楽譜に取り掛かる
こちらの楽譜がひと段落したので、今度は自分の楽団の楽譜に取り掛かります。今度の演奏会では合奏曲7曲ある中、オリジナル編曲が3曲にオリジナル曲が1曲と非常に私の仕事が多いのでちゃっちゃとやっていこうと思います。市販の曲もそのままではできないので、楽団の編成に合わせて書き直しが必要なので早め早めで進めていきたいと思います。今回は人生初のマーチを作曲する予定なので、自分でもワクワクしています。また進捗をこのブログで報告させてもらいますので、お楽しみに!