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マーチ『栄光』の作曲完了!

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どうもーやまむらこういちです。

いつもへっぽこあぽこブログを読んでくださってありがとうございます。
更新の頻度があまり高くないですが、今後ともどうぞよろしくお願いします!

さてさて、人生2つ目のマーチ作曲が先日終わりました。というわけでたいして需要もない制作秘話をご紹介~。

メインメロディーはあっさりと

まずは新作マーチの『栄光』をお聴きください。

今回もコンサートマーチのつもりで書きました。どうも行進曲調よりコンサートマーチの方が好きでして。

ちなみに初めて書いたマーチはこちらで紹介しています。

コンサートマーチ作ったよ

今回は東京オリンピック・パラリンピックがあるということで、それにちなんだものにしたいなと思っていました。

選手が上を目指して努力していく様子、高みを目指して栄光をつかみ取る・・・みたいなイメージを持ってまずメインメロディーを考えていきました。

マーチ『栄光』のメインメロディー

これは1stクラリネットの譜面。赤で囲んだ部分がメインメロディーです。

このメロディーは、上昇系の形を多用することと、どんどん上昇幅を大きくすることを念頭に置いて作っていきました。

メロディーのはじめを弱起スタートにしたいとも思っていて、最終的にこんな形になりました。

この時点では和声進行などは一切考えずにメロディーだけ。それでも何となくそれっぽくなるくらいには成長してきたのかなーなんて。

Aメロの後はラスト前!?順不同で作曲

マーチ『栄光』のラスト前

これはラスト前の部分。動画で言うところの3:48のあたりです。

この1stクラリネットを中心に長い上昇系ラインがあります。先ほど作ったメインメロディーは上昇系を多用し、かつ上昇幅を大きくしていきました。

そしてそのまとめとして、ラスト前で長い上昇系を持ってきたんですね。これがこのマーチの中で一番やりたかったことです。

4小節に渡って上昇するラインはメロディーではありませんが、終着地点を予測させてくれます。さらに対比としてチューバが下っていくので、非常に広がりを強く感じられると思います。

このマーチを作曲するにあたって、自分なりのテーマとした部分がこれでできたわけです。Aメロの後にBメロの作成とはならず、ラスト前の作成となったのはそういった理由があります。

ラスト前ができたからラストを作る

曲の最後を最後に作るとは限らない

ラスト前が何となくできましたので、この上昇系を受けて入るラスト部分を作ることに。

なぜか、低音ラインがピコーンと頭に浮かんだのでそれを採用。そこに和声付けをしてメロディーを乗っけました。

曲を作る時、大体メロディーが頭の中に浮かぶのですが、こういう風にベースラインが先に出てくることもあります。そこは元チューバ吹きだからなのか・・・。

ラストと冒頭は同じものにしようと思っていたので、曲のスタートとしてもいいように華やかな感じでつくりました。

これでAメロ、ラスト前、そして冒頭とラストができました。

曲の構成は

冒頭→Aメロ→Bメロ→Aメロ(再現)→つなぎ→Cメロ(第2メイン)→Dメロ→Cメロ(再現)→ラスト

という形にすることにしました。まあオーソドックスな形かと思います。とても作りやすい。

となればあとはBメロ、Cメロ、Dメロ、そして前半と後半をつなぐ部分を作れば完了です。

BメロとDメロの作成

BメロとDメロは姉妹

BメロとDメロはどちらも主調から4度上げて入ります。似たような展開になりましたがそれはそれで統一感が出ていい感じ。

もっとあれこれいじっていたのですが、結局この部分に複雑さはいらないだろうと結論付けてこの形におさまりました。

最初から3度下げて短調で・・・とも考えましたが、栄光というテーマのもと、あまりマイナーな感じが大きく出るのは合わないということで却下。そのため全体的にあか抜けた感じに仕上がりました。

Cメロが一番時間がかかった。

まさかのここで降り待ち

つなぎの部分は冒頭のメロディーをおとなしくして入れ込むことですぐできました。これにより残りはCメロだけ。

Cメロは後半のメインテーマとなります。が、これが時間かかった・・・

Aメロはすーっと浮かんできたので本当にすぐできたのですが、Cメロはいわゆる「降りてくるの待ち」状態。

ラスト前は作ったのでそこから逆算で作っていくような形になりました。

前半のメインであるAメロは弱起スタートだったので、こちらは思い切って弱起をやめてみました。

上昇系は曲全体のテーマなので、シンプルに音階を並べてみることに。そこから広げてラスト前へつながっていくように作成、ようやくCメロが出来上がりました。

でもその分このCメロは自分の中で結構気に入っています。

和声付けもがっつりと

ガッツリやりました

いつも曲を作る時は和声進行をそこそこ意識しつつハーモニーやベースラインを付けていくのですが、今回は頭からしっぽまでがっつり付けました

普段は頭でぱっと思い浮かばない所だけ和声解析をして進行をはめていくのですが、1拍ずつしっかりとつけてみました。

それをもとに四重奏で曲を作成。そこからバンドの編成にはめていき、拡張していきました。

いやーこんなにしっかり和声と向き合いながら作ったのは初めてです。と言ってもルール無視の部分もあるんですがね・・・。

あとはハーモニーで単調になってしまっているところを適宜装飾して、打楽器もしっかりと入れて完成です。

大体自分が作った曲って、後から聞いて「あー、ここは何か違うなー」みたいな部分があるんですけど、今回はいい感じ

自分でもびっくりするくらい気に入っているらしく、気が付くと口ずさんでます。

本家の作曲家さんからすればまだまだなんだろうけど、また少し成長できたのかなと。へっぽこなりに前に進んでるなと感じた瞬間でした。

これで定期演奏会の曲は残すところあと3つ。オリジナルの編曲が2つあるのでそちらもしっかり頑張っていきまーす。

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