どうもーやまむらこういちです。
ごぶさたしてます。ここんところちょいと忙しくしていましたが、少し落ち着きました。って、まあ主夫なんだし皆さんに比べれば大したことないんですけどね。
近くの自治会主催の祭りにフリマ出店したり、教員である友人の学芸会用に曲を作ったりしていました。フリマはこぎん刺しという青森発祥の刺繍をしたヘアゴムとまん丸ドーナツを作って販売。そこそこ売れました。
学芸会のほうは、絵本をもとに台本を作成したらしいのですが、途中に出てくる歌に曲を付けてほしいという依頼でした。同じメロディーでロック調のにぎやかなものと、ピアノ伴奏や弦楽四重奏の静かなものを作りました。曲を聞いた子供たちは半端ないテンションの盛り上がりっぷりだと報告を受けて、うれしい限りです。今度お邪魔してさらにモチベーションを上げてきます。
初のマーチ完成!
と、そんなことをこなしつつ来年の8月に行うこだいらEMバンド第11回定期演奏会用のマーチを作曲しました。毎年1曲私のオリジナル作曲を披露させてもらっていますが、今回は初のマーチに挑戦。今までマーチは作曲したことがなかったのですが、ようやく(?)作曲することができました。
今回はコンサートマーチにしようと思っていろいろ構想を練ってきました。一般のマーチでは定番となる裏打ちはせずに、低音もそこそこ自由な動きを付けてみます。メロディーはあまり複雑にしすぎないようにしようと計画。下書きを始めました。
メインのメロディーはシンプルにテトラコルドで
これがメインのメロディー。ドーレミファーミレドーと非常にシンプルなモチーフを五度上げてつなげた形ですね。長音階といえば(C調でいえば)ドレミファソラシドとなるわけですが、前半のドレミファと後半のソラシドは共通点があります。
テトラコルドとは
ピアノの鍵盤をご覧になるとわかる通り、ドとレの間には黒い鍵盤がありますね。つまりドとレは半音2個分の隔たりがあるわけです。これはレとミも同じです。しかしながらミとファはどうでしょうか。白鍵同士で隣接しているので、その隔たりは半音1個分しかありませんね。ドレミファという並びでは、それぞれ隣との隔たりが、半音2個→半音2個→半音1個となっているわけです。
それではソラシドはどうでしょう。ソとラ、ラとシの間にはやはり黒鍵があるので半音2個分の隔たりがありますが、シとドの間にはありません。やはりソラシドもまた半音2個→半音2個→半音1個となっています。
この4つの音の音列をテトラコルドと言い、音階を半分にした単位として用いられています。今回のマーチでは2つのテトラコルドを上下に行き来するメロディーに採用してみました。すごくシンプルなれど拡張しやすく、かつ進行させやすいのでこの後の展開はすーっと決まっていきました。
トリオ部もシンプルメロディーで
マーチにはトリオと呼ばれる中間部があります。大体は主部から転調して入ってきます。この部分のメロディーをどうするか決めかねていたのですが、あまり主部と違いすぎるのもおかしいのでこちらもシンプルに考えてみることにしました。
わかりやすくするために実際の調とは違いますが、こんな感じで始めてみました。転調の都合上テトラコルドではありませんが、主部のモチーフを上下反転した形ですね。主部で上がって下がるメロディーだったのが、トリオでは下がって上がる形になっているのがわかるかと思います。
そんなこんなで2つのメインが定まったのであとは冒頭、終盤、そしてそれぞれの展開部を作成していくわけです。冒頭部分はかなり長くなりましたね。というよりかは、本当は最初からAの前までが冒頭部で、Aからが主部。そして私が主部だと言った2つのテトラコルドがメロディーの部分がトリオに当たるのだと思うのですが、私的にはあくまで2つのテトラコルドが主部です。
エルガー作曲の威風堂々第一番を少しイメージしながら作っていたのですが、少しマーチの形式から外れてしまった感じですね。ちなみに威風堂々はごく短い冒頭からすぐに主部に入り、ゆったりと壮大なメロディー部分(あの有名なところです)がトリオです。その形式からいけば、私のテトラコルド2つメロディー部分はトリオになりますかね・・・。
まあそんなこんなであれこれ作っていって完成となりました。最初はハ長調→変ホ長調にしていたのですが、音域的に微妙になってしまったのでヘ長調→変イ長調に変更しました。調の設定はいつも悩みどころです。
後は練習あるのみですね。この曲は吹奏楽フル編成でやりたいなーとも思いましたが、まあそれは夢のまた夢でしょうからね。少人数でも楽しくいきたいと思いまーす。
[…] コンサートマーチ作ったよ […]