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私が編曲するときによくやるテクニック

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どうもーやまむらこういちです。

編曲作業中私が所属する吹奏楽団の次回定期演奏会で演奏するアンコール曲の編曲が終わりました。
以前もやった曲なので、楽譜データは残っているのですが、編成も違うしもうちょっと原曲に近くしたかったこともあり、ほぼ書き直しました。
とりあえず終わったので良しとします。

え?なんの曲かって??アンコールだからお答えできません(笑)

編曲のタイプ

編曲って一言で言ってもいろいろありますよね。
原曲と違う編成でやるからパートの割り振りを変えるのも立派な編曲です。違う編成でできるだけオリジナルに近くなるようにするのは大変ですが、編曲者の腕の見せ所でもありますね。

かくいう私はへっぽこですからてんでだめだめなんですが、それでもあーだこーだ考えながら作っています。
先ほど言ったアンコール曲はこのタイプですね。

それとは違って、原曲のメロディーは踏襲してもその他をばっさり変えてしまうタイプ。
場合によってはメロディーすらいじってしまうこともありますが、原曲とは違った雰囲気を出せるかがポイントですよね。
私は耳コピが得意ではないので、こちらの方がやりやすいですね。まあもう少しアレンジの引き出しを増やしておきたいところですけども。

メドレーなんかは上記の2つのタイプが混在することが多いですよね。
1曲1曲は原曲に近く、つなぎのところだけオリジナルだったり、本当切って貼っただけだったり、1曲1曲も全然違うアレンジにしたり。
個人的には切って貼っただけのメドレーを聴くと、少しがっかりします。だからこそ、自分で作るときはオリジナリティを大事にしています。

伴奏をいじるだけで別人!

さて、原曲からはメロディだけ持ってきて、バックをがっつり変えてしまう編曲って、けっこう難しいんですよね。
どこから手を付けていいのか、私もまだまださっぱりわかりません。

私がよくやるのは、とりあえず伴奏の和音を変えてしまうということ。

原曲についている伴奏とは違う和音を当ててみると、けっこう表情が変わるんですよね。
これは文で説明するよりも実際に聴いてもらった方がわかると思いますので、こちらをご覧ください。

私は大学で吹奏楽サークルに所属していたのですが、私が引退した次の年から、そのサークルのサックスパートからアンサンブル曲作成の依頼を受けるようになったんです。

それが毎年のように引き継がれていって、10年経った今でも続いているんですね。
当然私もあちらもお互いのことみじんも知らないんですけど、毎年私への連絡先などを引き継いで依頼してくれるんです。

サックスアンサンブルというよりオーケストラってくらい人数が多くて、サックス25人の曲とかも書くんですが、今年は『サウンド・オブ・ミュージック』が題材でした。

初期のころは原曲のまま、要は編成をサックスにするだけの作業だったんですが、ここ数年は私のオリジナル編曲で依頼が来ることが多く、私的にはやりがいのある感じです。
で、今年の曲はサウンド・オブ・ミュージックから数曲をメドレーにしてほしいということで作成しました。
12月に演奏会なので、練習も大詰めでしょう。

そこでエーデルワイスを組み入れる時に使ったのが、動画の後半の和音です。
メロディもテンポも全く一緒なのに、かなり違う雰囲気になっているのがわかりますでしょうか。
おしゃれなカフェなんかで流れていそうな感じ。

編曲をしている方にとっては、基本中の基本すぎて「だから何!?」って言いそうですが、私にとっては結構すごいことなんです。
ちゃんと勉強している人はすぐにこういう”別の和音”を見つけられるだろうし、私の作ったものよりもっともっとハイセンスなものをつくるのだろうけど、私にはこれが精いっぱい。
それでも、曲の雰囲気を変えることができるのですから、なかなかいい手法だと思うんです。

この和音付けをしてから、ソプラノ、アルト、テナーの3本に割り振り、大人の雰囲気が出るエーデルワイスにしておきました。
もともとエーデルワイスは4年生(ソプラノ、アルト、テナーのそれぞれ1st)でアンサンブルにしてほしいという依頼だったので、いろいろ考えた結果、これに落ち着きました。

他にもメジャーからマイナーへ、またはその逆とか、4拍子から3拍子とか、激しいロックからコラールとか、編曲で変わるものっていっぱいあるんですよね。
私も、もっともっといろいろな手法を学んでいきたいと思っています。

さ、次の曲に移ろう…。

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