どうもーやまむらこういちです。
日曜日に我が家で新年会を開きます。いつもの音楽仲間が集まってワイワイとやる予定です。毎年1匹大きな魚を丸ごと購入して捌いて食べるのですが、今年はカンパチにしてみました。今までにブリ、サーモン、マグロと捌いてきましたが、カンパチは初。いやー楽しみです。
今日はかなり前に編曲したものをご紹介しようと思います。
「やさしさに包まれたなら」にいろいろ追加
曲はユーミンの「やさしさに包まれたなら」です。魔女の宅急便のエンディングにも使われたので、魔女の宅急便に使われているその他の曲もちょっとだけ追加してあります。
原曲に近いままやるのならそれこそいくらでも出版されているので、どうせならオリジナル感あふれるようにしようと考えて編曲した覚えがあります。その1つとして、先ほど述べた通り、魔女の宅急便で使われている曲を散りばめるということをまず考えましたね。非常にわかりにくいですが最後の方に「ルージュの伝言」も入っていますよ。見つけられるでしょうか。
そして何より特徴的なのはベースライン。私が所属している楽団のチューバ吹きは技術が高く、並みのチューバ譜ではすぐに飽きてしまいます。飽きてリコーダーを吹いていることが多いくらいです。ということでとにかくリコーダーなんか吹いている暇もないようにしようと作ったのがこれでした。ベースギターは完全にとばっちりです。
チューバ吹きからすればやりがいがある??
チューバってもともとモゴモゴした音なので、あまり細かい音を書いても聴衆にうまく届かないんですよね。私も学生時代ずっとチューバだったのでその辺りはよく思っていました。そしてそのためか、大体のチューバ譜は簡単であまり面白くない・・・。譜読みなぞ、楽譜を配られた時点で終わったようなもの。こんな感じでした。
自分が学生の時にこのチューバ譜をもらっていたら真面目に練習していただろうと思います。ぱっと見で譜読みできるようなものではありませんし、細かい音をしっかり発音するために結構な練習が必要でしょうから。ほかの曲そっちのけで練習しているでしょうね。
タイトルからはおよそ予想できないベースラインのおかげで、すごく違った印象となりましたし後悔していません(笑)。他にもバスクラが2人もいるなら贅沢(?)にdivisiにしてしまおうとか、ノリと勢いで作った曲でした。
聴衆よりも奏者を重視して作ることが多い
作曲でも編曲でも、本来は聴衆に向けて曲を作ることが多いものですが、私はどちらかというと実際に演奏する奏者のことを考えながら作ることが多いような気がします。演奏する人が知っている人たちならば、その人たちの好みや技量を考慮して作りますし、知らない人向けでも極力どのパートも見せ場や楽しい部分を作るように心がけています。もちろんそれが完全におせっかいということもあるのですが・・・。
それはやっぱり自分がずっとチューバパートだったからというのが一番の理由だと思っています。ベースラインとしての動きがほとんどで、特にこういった歌ものは単調なものが多くてあまりやる気が出ない。いや、本当はどんな楽譜でも真面目に取り組むべきなんですけどね。それでもやっぱりメロディーやりたいし、裏メロ羨ましいし、目立ちたいってもんです。
んで、せっかくチューバ担当が技量を持て余しているのだから、ガンガン書いちゃえと・・・そういうことですね。奏者よりの曲作りのおかげで、くるみ割り人形の編曲も人気になったわけですし、やっぱりどうせ演奏するなら楽しくないと。
パート譜を演奏してみて、「あ、ここいいなー」とか「この部分好きだなー」ってことありませんか?楽器によってはたくさんある人もいるでしょうし、逆にほとんどないって人もいるでしょう。こういう部分がある曲って、やってて楽しいんですよね。練習する気になるし、合奏が楽しい。趣味で楽器をやっている私にとっては「演奏が楽しい」ことが何よりも優先したいことです。だから自分が作る曲は、どこのパートもそう思える楽譜にしようと作っています。まだまだですけどね。
そういう楽譜を作るにはそれぞれの楽器のことをある程度深く知っていなければいけません。機会があればちょいちょい色んな楽器をかじっているのですが、なかなか難しいところ。だから少なくとも所属している楽団のメンバーの好みというか得意としていることくらいは把握しようと努力しています。今後も楽譜をたくさん書いていきますが、奏者のお気に入りの曲になるように作曲も編曲も頑張っていこうと思います。