昨日で楽団の今年の練習が終わり、妻が楽器を調整に出すということで楽器屋へ行ってきました。
調整についての打ち合わせをしている間、楽器屋をうろうろしていたら、ベースギターの弦を発見。買うことにしました。
新調すると気持ちも変わる
私は大学時代にベースギターを買いましたが、一度も弦を交換したことがなかったんですね。
そりゃもう錆だらけで、色がすっかり変わっていましたので、いい機会だと思って買ってみました。
ネットで調べながら何とか交換を終えました。
まあ難しいことはないんですけど、慣れないから大変ですね。ふぅ。
新しい弦に張り替えたり、新しいマウスピースを買ったり、はては新しい掃除用具を買ったり。
なかなかワクワクするんですよね。新しい文房具を買ったときみたいな。
でも、何にワクワクしているんでしょう。
新しい弦、新しいマウスピース、新しいリード、新しいリガチャー、新しいスティック。
それらを買ったときに何にワクワクしているのか。
どこかで「これで上手くなるかも」って思っているのかもしれません。
今までぶつかっていた壁をこれで越えられるとか、音色が良くなるとか。
そんなことを心の隅っこの方で期待しているのかもしれません。
マウスピースやリードなど、音色や演奏した感じが変化するものがあったとしても、自分の技術はほとんど変わりません。
何となくいつもより違う感じがして一種の興奮状態になっているだけで、別に自分がうまくなったわけではないのですから。
自分のせいにも楽器のせいにもしないために
私は弦を張り替えながら、これで少しは音がよくなるかなーとか、雑音が消えるかなーとか少しよぎりました。
張り替えた後に弾いてみて、「んなわけない」と思ったわけです。
結局は上達しないことを自分ではなく今の楽器のせいにしたいんだなーと。
自分がこれだけ練習してんのにうまくならないのは、もはや楽器に原因があるとしか思えない。という一種の逃げですね。
でもうまくならないのは、大概自分のせいでも楽器のせいでもなく、ほんの少しの上達をスルーしてしまっていることにあったりします。
50点アップを目指していたのに3点しか上がらなかった。だから失敗だ。努力不足だ。
3点も上がっているのに??同じ上達を20回やれば60点も上がるのに??
そう、50点アップを目指している人にとって、たとえ49点でも失敗となってしまう。
そうなるといつまでたっても自分が上達している気がせず、自信をなくしてしまう。
ほんの少しの上達を、大いに褒めてたたえることこそ上達の神髄だと思うんです。
初めて楽器を手にしたときの期待と興味
さてさて、何かを新調すると、その楽器に対しての興味が上がります。
初めてその楽器を手にした時ほどまではいかなくても、普段よりもずっと魅力的に見えるわけです。
自然と楽器に触れる時間も長くなります。そうすればほんのちょっぴり上達することもあるでしょう。
今回、久々に引っ張り出してきたベースギターの弦を張り替えました。
ここ10年近く触っていなかった楽器にもかかわらず。
でも、これでこれからちょっとした時間でも触れるようになると思います。
まだまだ基礎の基礎も習得していないような楽器だからこそ、触れる時間を確保しておきたいところ。
お金を出して弦を買ったんだし、いっぱい弾いてあげようと思います。