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トランペットを密着させる方向について

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クリスマスソックスどうもーやまむらこういちです。

今日は娘の幼稚園でクリスマス祝会なるものがあって、見に行きました。
サンタさんからプレゼントをもらったり質問したりする会なのですが、みんなのプレゼントは保護者会幹事の我々が密かに詰めているので中身は知っているんです。
帰り道、娘は中身が何かワクワクしている様子で、あれかなーこれかなーと言っていました。危うくばらすところだった(;´・ω・)

金管楽器を吹くには密着が重要

さて、金管楽器をやっているとどこかで言われる「プレスしてはダメ」という言葉。
先生や先輩などに言われた方もいるかもしれません。

私はチューバを演奏するうえではあまり気にしたことはありませんが、時々トランペットを吹いたりするときに意識していたことです。
プレスをすると唇の血流が悪くなり、すぐばてるようになるという趣旨だったと思います。

最近、奏法についていろいろと調べることがあって、実はプレス自体は必要なことであって、プレスし続けることを避けるべきという事実にたどり着きました。
金管楽器の音を奏でるためには唇とマウスピースが密着している必要があるが、「プレスしてはいけない」という考えが邪魔をしていると。

つまりはこういうことです。
金管楽器を鳴らすためにはプレスが必要である。
しかし「プレスしてはいけない」という意識のせいで楽器がある程度までしか口に近づかない。
もっと密着させないと音はならないにも関わらず、それ以上楽器が密着しないように手がブレーキをかけている。
それでは音がならないので、無意識に頭が楽器の方に近づく。
とても重い頭が無意識にマウスピースへ唇を押さえつけているので結果としてばてる。

実は思いっきり密着させるつもりで、最初から楽器を押し当ててしまった方が、余計な唇のコントロールもしなくてすみ、息も漏れず、ばてにくくなるそうです。
というより、私は実際にこれのおかげでずいぶんとばてなくなりました。
多少疲れたなーって時でも、音が出なくなるということがなくなったんですね。

無意識でプレスをする頭よりも、意識的に腕でプレスする方が、押し当てているんだと自覚しやすく、少しの休符の間も唇からマウスピースを離すようになります。
これによって「プレスし続ける」ことが減り、さらにばてにくくなります。

言葉の本当の意味

楽器を演奏するうえで、教本や先生、講師、先輩、友達などからたくさんの情報を得てきましたが、本来の意味がしっかり伝わっているかどうかが大切だと思いました。
結局この「プレスしてはダメ」も「プレスし(続け)てはダメ」だったわけですから、言葉の意味をちゃんと理解する必要があります。
他にも「(楽器の演奏に理想的な)いい姿勢をしろ」とかです。

さて、私はトランペットやトロンボーンを吹く時に、やや左よりにマウスピースを当てています。
これも見た目上の真ん中である必要はなく、その人にとっての真ん中であればいいのです。
で、この時に楽器自体もやや左斜めを向くわけですが、この時のプレスの方向をどうやら間違えていたようなんです。

現在作曲中のファンファーレは、フレーズの確認としてちょいちょいトランペットを吹いているのですが、今日ふとそのことに気が付いたんです。
ただ音を出したかっただけなので、吹き方とかはあまり気にしていなかったのですが、何となくプレスの方向をいつもと変えてみたんですね。

真後ろへのプレス

真後ろへのプレス

これはいつもの吹き方。
楽器は左に傾いていますし、当たる部分もやや左になっています。
しかし、プレスの方向は真後ろだったんです。

これは今まで特に疑問に思うこともなく、何となくプレスの方向は真後ろという考えがあったからです。
特にそれがベスト!とかというわけでもなく、考えたことがなかったんですね。

楽器軸でのプレス

楽器軸でのプレス

で、これが今日の吹き方。
プレスの方向は真後ろではなく楽器の軸上になっています。

マウスピースと唇の当たる角度的に、この方がより少ない力で密着させることができるはずです。
そのおかげか、何とも吹きやすかったんですね。
アンブシュアがオートモードというか、勝手に定まるという感じです。
だから、すごく余計なことを気にせずにパーンと鳴らせたわけです。

大量の基礎練習にも勝る

おそらくこれに気づかなければ、何百時間練習をしてもこの吹き心地に達することはなかったでしょう。
逆にこの「ただ楽器を押し当てる方向を変える」だけで、実に何百時間の練習を超える成果を得られたことになります。

体の使い方や、楽器の構え方って、すごく大事だなと最近になってやっと思い始めました。
今まで何となくやっていた構え方ではなく、合理的な構え方に変えるだけで、驚くほど演奏しやすくなるんですから。
しかも、本人もわかるくらい音が変わりますしね。

これからも、いろいろと調べて試していこうと思います。
そして、それをこのブログや楽団で共有していければなーと思っています。

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