楽器

バルブ+スライド!?スーパーボーンの紹介

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superboneどうもーやまむらこういちです。

東京、今日はパッとしない天気ですが、元気にいきましょうー!

私は元々中学、高校、大学と吹奏楽をやっていて、パートはチューバでした。
でも、自分の楽器はなく、ずっと学校のものを使わせてもらってたんですね。
大学が終わるともうチューバは吹けませんから、何か楽器が欲しいなーと思ってたんです。

変な楽器の中でも変な楽器

元々変な楽器が好きな事もあり、ポケットトランペットやスライドトランペット、カーブドソプラノサックスなどを持っているのですが、普通の楽器が無いんですね。
そんなときに高校の友人がトロンボーンを譲ってくれるということで、数万で手に入れたのが、最初のまともな楽器でした。
ただ、元々チューバ吹きということもあり、スライドが小慣れていなくてなかなか苦労しました。(まあ、今でも苦労しているのですが…)

それからしばらく経って、スーパーボーンなるものが存在する事を知りました。
かの有名な伝説的トランペッター、メイナードファーガソンがホルトン社に製作を依頼したのがTR395、スーパーボーンです。

トロンボーンといえばあのスライドが最大の特徴ですが、中には普段トランペットやユーフォを吹いているプレーヤーがトランボーンを演奏するときに、スライドに馴染みがないからとかトロンボーンの音色で速いパッセージを演奏したいとかの理由で、バルブトロンボーンという楽器を使うこともあります。

バルブトロンボーンとは、その名の通りスライドではなく、トランペットのようにピストンで音程を変えるトロンボーンです。
トロンボーンの形ではあるものの、長く前に伸びた管は動きません。
これならスライドに不慣れなプレーヤーも演奏することが出来ますが、スライディングによる演奏は出来ません。

スーパーボーンってこんなやつ

スーパーボーンはこのバルブトロンボーンと通常のスライドトロンボーンの両方を兼ね備えた楽器です。
ピストンもスライドも付いていて、両方同時に使うことが出来ます。
これならば、トロンボーンらしいスライドを使った表現も、ピストン楽器のノータンギングスラーも演奏出来ます。
さらには、普通のトロンボーンではできないグリッサンドも出来てしまいます。

トロンボーンのスライドはその抜き具合によって音程を変えます。
そしてその抜き具合は大きく7段階に分けられていてポジションと呼んでいます。
完全縮めた状態、つまり全く抜いていない状態を1、そしてそこから1ポジションずつ抜いていく(スライドを延ばしていく)と半音ずつ音程は下がっていきます。

B♭調子のトロンボーンであれば、1ポジションでB♭を鳴らせば、2ポジションでA、3ポジションでA♭となっていくわけです。
そして他の金管楽器同様に倍音をコントロールして様々な音程を出すことになります。

グリッサンドは7ポジションから1ポジションまで(またはその逆)が最大の幅となりますが、普通のトロンボーンだとある音程しか出来ません。
例えば7ポジションのHから1ポジションのFへのグリッサンドができますが、B♭からG♭へのグリッサンドはできません。
それは各ポジションで出せる音程が決まっているからです。

しかし、スーパーボーンはどのポジションでもすべての音程を出すことができるため、普通のトロンボーンでは不可能なB♭からG♭へのグリッサンドも可能になります。
倍音の密度が薄い低音域で、よりその恩恵を受けることができます。

スーパーボーンの構成

スーパーボーンのパーツスーパーボーンは3つのパーツで構成されています。
スライド、バルブ、ベルの3つです。これを組み立てることで演奏できるので、通常のトロンボーンより1パーツ多くなります。
ちなみにバルブパーツを省いてスライドとベルを直接つなぐことはできません。両方とも接続部分がオスなので、不可能です。

左手でバルブ部分を持ち、右手でスライドを持ちます。
バルブパーツの分、少し重くなっているうえに、左手の小指と親指だけで支えなければならないので結構左手の負担が大きいです。
口より先に左手がバテます…。
※けっこう痛くなるので、スポンジをくっつけてあります。

管は細管です。かなりクリアな音がなりますが、高音が少し出づらい印象です。
また、バルブパーツがある分、スライドのポジションが若干遠いです。
私はとっさに7ポジションへ届きません。それでもバルブがあるので問題はないですが。

スライドとバルブの組み合わせにより、どのポジションでもすべての音程を出すことができます。
私は頭がこんがらがってしまって、フレキシブルに使いこなせていませんが、スライディングが苦手な私はかなり助かっています。

実際にスーパーボーンを吹いてみた

実際に吹いているところです。
へたくそなのは置いといて…(汗

最後にスライドのポジションが変わっても、全部B♭になっているのに気が付いたでしょうか。
バルブ側はB♭→H→C→D♭→Dとあげていき、スライド側は反対に半音ずつ下げていくと、打ち消しあってB♭のままになるんですね。
どのポジションでも同じ音程を演奏できるので、いわば替え指(替えスライド)がたくさんあるということになります。

トロンボーンのうまい方々はスライドでなんぼでも演奏できてしまいますが、私のようなものにはこういった機能がないとまともに演奏できません。
それでも、この楽器の魅力はなかなかのものだと思います。

また機会があったら、演奏動画も上げてみたいと思います!

手に入れるのは大変だった

この楽器すでに生産終了していて、しかもコレクターさんが買っているので、ほとんど世に出回っていないんです。
時々オークションに出されていますが、すぐに売れてしまいます。

私もずっと追い続けてきたのですが、SOLD OUTの文字ばかり。
一生手に入れられないものだと思っていました。

ある日、カナダ人がオークションに出していることを知りました。
まさにオークションの真っ最中でしたが、提示の金額であればオークションに関係なく購入できることがわかりました。

この楽器プレミアがついていて、50万円とか普通についたりするのですが、20万後半で見事手に入れることができました!

購入が決まってから、私の手にたどり着くまで税関を通ったり船に乗ったりで実に数か月かかりました。
毎日のように船の様子や追跡システムの進捗をチェックしたものです。

ようやく手に入ったスーパーボーン、かなり状態もよく動きも問題ありませんでした。
こればっかりは手放すことができない、そういう楽器にようやく出会えました。
たくさん吹いて思う存分使い倒そうと思います。

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