どうもーやまむらこういちです。
今日、娘は終業式でした。明日から冬休みです。憂鬱(笑)
そして、車のタイヤを冬タイヤに変えました。
明日、車の定期点検なので、ちょうどいいかなーと。
昨日妻と話したことがなかなか面白かったので、今日はそれを書いてみようと思います。
テーマはリード楽器を演奏する際の口の中の様子です。
私は木管歴がすごく短いので、木管を主に演奏している人が持っている感覚というものがよくわかりません。
金管であれば何となくのことは共感できますが、まだそのステージにたどり着いていないのです。
金管と木管の見えない違い
妻はクラリネットを学生の頃から続けているので、私がサックスを吹く際に疑問に思ったことを聴いてみることにしました。
とはいえ、どちらもアマチュアなので、あくまで我々夫婦の会話ということでご了承ください。
私がまず疑問に思ったのは、音域の高低によって口の中に変化があるかどうかです。
金管の場合はシラブルはかなり重要な要素です。
低い音は口の中を大きく開けるため、『ア』で発音し、高い音は口の中を狭め息の圧力とスピードを上げるために『イ』で発音する…などです。
低い音の場合は『オ』と発音するのがよいと、私は教えられてきましたが、最近では『オ』や『ウ』は舌の根元を固めてしまう為避けた方がいいという意見もあるようです。
どちらにしろ、金管楽器にとっては口の中の空間を制御することは、演奏技術として重要なものになっています。
私はサックスを吹く時も、この金管の癖が自然に出ています。
低い音を演奏するときは口の中を大きく広げようとするわけです。
金管と違うのは、サックスやクラリネットを演奏するときに前歯を大きく動かせない点です。
金管は結果として唇が閉じていればいいので、前歯が大きく開いていても問題ありませんが、サックスやクラリネットはマウスピースとリードをくわえているので、前歯を開くことができません。
そのため、舌を中心に何とか空間を広げようとしていたわけです。
サックスの場合は、低音域がなかなかならないというのが初心者によくあるようで、私も例に漏れず苦戦しています。
サックスでいうところの下のソあたりは普通に鳴らせても、ファやそれより下の音域は一発でなかなか出せないのです。
ソから順々に降りていけばとりあえず音はならせるのですが、やはり改めて低い音だけを鳴らそうとしても鳴りません。
口の中の広げ方について、あれこれ試行しながら練習していたのですが、どうもこれ!といったものが見つかりません。
そこで、あえて口の中を変化させずに下降してみることにしました。
実際に音を出すまでは「これは音が鳴らないな」という感じがありましたが、意外にもするっと出てしまったんです。
それどころか、あれだけ鳴らなかった音域が単発で出るようになったのです。
思い切って普段よりももう少し狭めた状態で音を鳴らしてみましたが、むしろこの方が低音域だけではなく、あらゆる音域で鳴りがよくなりました。
音を鳴らし始めるときの「音にならずにただ出ていく息」というものも少なくなったようです。
これについて妻に話を聞いてみたところ、あまり口の中を変化させる意識をしたことがないということでした。
まあ私もクラリネットでは低音域もすっと鳴らせるので、性格が違うのでしょうが、ここで金管と木管の見えない違いを知ることができました。
金管と木管の意外な共通点
もう一つは息の方向についてです。
金管は低い音は遠くに向かって、高い音は近く(自分の足元)に向かって吹くイメージをするとうまくいきます。
木管の場合はどうなのでしょう。
妻は最初逆方向だと言っていました。
すなわち低い音は自分の方に、高い音は頭の方から遠い方にイメージしているということです。
しかし、よくよく聞いてみると、息の出す元のイメージだったようです。
低い音は自分の喉くらいから出すイメージ。高い音は頭のてっぺんから出すイメージ。
結果としては出ていく息の方向は金管のイメージと一致していました。
これは金管と木管の見えない共通点を知りました。
見た目が違う楽器ですが、見えない違い、見えない共通点を一つ知ることができたのは、私にとってかなりいい情報でした。
どの楽器も中途半端な技術しか持ち合わせていませんが、指揮者として、また作曲・編曲する身として、こういった知識は必ず役に立つと思います。
あくまで自分の経験であって、学術的なものは一切ないのですが、演奏についての提案ができればなと思います。
まとめると、どの楽器も楽しいということですね(笑)