どうもーやまむらこういちです。
もはや年一の更新となりつつあり、気がつけば娘が中学生になっておりますが、また細々と再開していこうと思っています。
コロナ周りもだいぶ緩和されてきており、今年の夏の演奏会は例年どおりに戻る予定です。その練習をしているところですが、久々に私の作曲も復活しましたので紹介します。
円周率からモチーフを
TRANSCENDENT(トランセンデント)と題しました。正直タイトルが一番悩んだ・・・。そして悩んだ結果が英語にしただけ・・・。
「超越的な」という意味がありますが、これは2つの超越数をモチーフに使用したからです。
超越数って何よ??となるわけですが、そこは私なんかが説明するよりも調べた方がわかりやすいと思いますのでここでは説明しません(逃
今回の曲は3.14…でおなじみの円周率からモチーフを作成して、それをこねくり回して作ったものです。前々からやってみたかったものが今回ようやく実現できました。
モチーフの作成
円周率からモチーフを作成する手順はシンプルです。
ドから順番に「ド→1」「レ→2」というように数字を割り当てます。今回は9まで必要なのでオクターブ上のレまで割り当てました。
これを円周率の数字に合わせて音を配置したのが画像の右側です。「ミドファド…」となっているのが左側の対応表通りになっているのがわかると思います。
円周率は小数点以下終わりなく続きます。こういう感じで数字に音を割り当てて結構長いこと円周率をなぞっていく曲を作っている方もいますが、今回はあくまでモチーフとして使用したいので上にあるように8つまでとしました。
なぜ8つかと言うと、私が記憶しているのがここまでだったからで深い意味は無いです…。
所々に出現する超越数
モチーフ以外にもいくつか遊びを入れてあります。
動画の1分13秒あたりの部分。トランペットがミュートで刻むリズムは円周率の数になっています。音楽的な意味はあまり無いですが、こういうのを入れるのが好きなのでね。ただの遊び心です。これに音楽的な意味も強く持たせられるようになるといいなーと思っています。
こちらは動画の2分50秒あたりのチューバ。今までメロディに使っていたモチーフをリズムも変えてベースにしてあります。
実はこの部分のメロディー(フルート)はモチーフを上下反転したものをモチーフにしてあります。この曲の中で最後までどうするか悩んだ部分ですが、変に新しい動きを持ってくるよりこちらの方がいいかなと。
動画の2分20秒あたり。2回カデンツァ的なソロが入ります。
ここはもう一つの代表的な超越数であるネイピア数を、円周率と同様に音割り当てて使用しています。ネイピア数は自然対数の底として高校の数学で登場するのですが、団員はほぼ知らなかった…。
ネイピア数は「2.7182818…」とほとんど「ド」と「レ」しか出てこないんです。少々扱いにくいのでやめようかと思ったのですが、流れを変えるカデンツァとしてなら行けると思って採用しました。
画像左側はクラリネットでB♭の楽譜なので実音とずれていますが、右のフルートと同じ音です。
久々の作曲をして
今回、久々の作曲ということでモチーフがすでにある状態でスタートしました。
機能和声の記憶がだいぶ遠くなっていたので前から持っている和声本に加えて先月発売となった「和声を理解する」も読みつつ、仕上げていきました。
機能和声のルールに全て従っているわけではありません。声部の動きなんかは結構めちゃくちゃだし、和音選びも微妙な部分が多々あります。
もちろん全て教科書通りである必要はないし、それでは自分らしさが出しにくくなってしまいます。それでも、なるべくそれぞれの音に根拠を持ちたいと思ってあーでもないこーでもないと言いながらつくりました。
さあ、演奏会の曲はあと3曲残っているので、ぱぱっと次の編曲作業に取り掛かろうと思います!
山村様
初めまして。広島でフルートのアンサンブルを楽しんでいるものです。
アラジンメドレーのアンサンブルを検索していて、
You Tube で拝見しまして。そこからこちらにたどり着きました。
(アラジンのブログ記事のところでコメントを送ったつもりなのですが、
どうも遅れていない?と思い、最新記事のこちらでコメント書かせていただきました)
なかなかアラジンもメドレーがない中、こちらの曲にたどり着き、
ブログでも書かれていたように、スパッと終わる
終わり方も好きで、ぜひこの楽譜をアンサンブルで演奏したいと思いまして、
思い切ってメッセージを送った次第です。
販売とかはされていませんか?
購入させていただけたらと思います。
Yuki.T様
コメントありがとうございます。
アラジンの方でうまくコメントが送れなかったようでお手数をおかけいたしました。
先程メールを送りましたのでご確認ください。