どうもーやまむらこういちです。梅雨らしく蒸し暑いですねー。どうせ暑いならカラッとしていたほうがいいですよね。早く来い来い、夏。
前回はWorld Cupメドレーを紹介しました。なんだかんだでいい感じですね日本(超失礼)。
結果くらいは・・・と思って見ていますが、決勝トーナメントも夢の話ではない感じ。数月前に監督交代とかでゴタゴタしていたので大丈夫かなと思っていたのですが、どうせなら大いに盛り上がっていただきたいものです。いいとこ無しで終わってしまうと、演奏会の時にどう触れていいやら困ってしまいますので(笑)
生き物をテーマにしたステージの最後
今回の演奏会は3部構成でして、その3部は「生き物」をテーマにする予定です。生き物系のテレビ番組のような感じにして、様々な生き物を紹介しつつそれに関係する曲を演奏するという流れです。
そしてそのステージの最後の曲として、脊椎動物に関する曲を作りました。脊椎動物、つまりほ乳類・爬虫類・鳥類・両生類・魚類に関する童謡や唱歌をメドレーにしました。オリジナルのメドレー曲です。
作るにあたって、まずはどの童謡・唱歌を使うか悩みました。と、言っても爬虫類や両生類はもともと選択肢が少ないんですよね。爬虫類からはカメ、両生類からはカエルに出てもらうことにして、それぞれウサギとカメ、カエルの合唱を選びました。
鳥類もあまり曲の選択肢は多くないので、扱いやすそうな七つの子を採用。中間のゆったりとした部分を担当してもらうことにしました。採用する曲を決めつつ、どの部分で使ってどういう雰囲気のアレンジにするかも大まかに決めていきます。
ほ乳類はもとから犬のおまわりさんを使うことを決めていたので、残りは魚類。いくつか候補がある中、めだかの学校に決めました。
全体を統括するテーマはあの曲に決定
メドレー物はある程度(音楽的な)共通のテーマなんかがあると、まとまりができていいですよね。あまりきつく縛ってしまうと、いろいろな味が楽しめなくなってしまうので、私は大体最初と最後を同じようなテーマにすることが多いですね。
今回、犬のおまわりさんを使うと決めて、早い段階で案を考えていました。ようこそジャパリパークに犬のおまわりさんが乗っかるのではなかろうかと・・・。頭の中のシミュレーションでは何となくうまくいきそうだったので、その流れで決めることにしました。
実際に楽譜にしていくと、思っていた以上にマッチしたので、これをオープニングにすることにしました。となると、最後の曲をどうするかです。ジャパリパークで始まったのならジャパリパークで終わりたい・・・。いろんな候補曲をあれこれ考えた結果、めだかの学校ならうまくいきそうだったので、最後の曲にしました。
この脊椎動物メドレーは演奏会の最後のプログラムということもあり、あまりあっさり終わってもなあという気持ちがありました。そのため、さきほど挙げた曲以外にもいくつか足すことに。カメはウサギとカメに加えて浦島太郎も採用しました。どちらも8分の12で跳ねた感じがして非常に相性が良かったからです。
さらに魚類は最終曲のめだかの学校の前のつなぎとして鯉のぼりを採用しました。魚類の前に両生類のカエルを入れる予定で、少しにぎやかな雰囲気にしようと思っていたので、クールダウンに使おうと決めました。
犬のおまわりさんは先ほども述べた通りジャパリパーク風で行き、8分の12に変化してカメゾーンへ。そのあとにぎやかなカエルに行く前に一度穏やかな雰囲気で七つの子を挟み、カエル→魚類という流れで決めました。
つなぎの部分で隠し要素?童謡・唱歌以外も
ここまで構成が決まれば後は書いていくだけです。とりあえず最初と最後を作りました。どちらもジャパリパークベースなので作りやすかったですね。その後、犬のおまわりさんからカメゾーンへのつなぎをどうするかでしばらく悩みました。
ウサギとカメ、浦島太郎ともに8分の12。犬のおまわりさんはアップテンポの4分の4拍子だったので、間にクッションが欲しいところ。ジャパリパークのサビ後(セリフが入るところ)をうまく使えないか考えた結果、タートルズを乗っけることにしました。童謡でも唱歌でもなく、聴いてタートルズだとわかる人がどれだけいるか不明ですが、まあわかった人だけクスッとしてくれればいいかと入れてみました。
ウサギとカメはお祭りのお囃子風。ドラムもリムを混ぜながら「ドンドンドン、カラカッカ、ドドンガドン」とやってもらいます。そのまま浦島太郎にも入り、さらにはウサギとカメと浦島太郎を交互に織り交ぜることに。木管チームと金管チームに分けて、ワンフレーズずつ交互に演奏します。ウサギとカメは陸上の話なのでスラーはなしで。浦島太郎は海の話なのでスラー付きで雰囲気の違いを出しました。
盛り上がってきたところで七つの子へ流れ込みます。ずっと盛り上がっていると聴いている方も演奏している方も疲れてしまいますし、メドレーらしさが出てきませんのでクールダウン。思わず家に帰りたくなる雰囲気を出しながらカエルへ向かいます。某ゲームのカエルも登場しつつ一番の難題へ。
このカエルが最後の最後まで悩みました。カエルの合唱と言えば輪唱の代名詞みたいなもの。最初は私も輪唱する方向で考えていましたが、どうも盛り上がらず・・・。順番的にはここで盛り上げてほしかったのですが、カエルの合唱は構成がシンプルすぎて難しいんですね。ずっとずっと悩んだ結果、サンバのようなノリのいいアレンジにすることにしました。
構成がシンプルなのを逆手にとってアレンジでガラリと雰囲気を変えました。途中でトランペットのソロも入れつつ、テンション高めで進めていきました。悩みに悩んだ分、このメドレーの中で一番気に入った部分になりました。
最後の曲に行く前にもう一度クールダウン。演奏会の終わりも近づいてくるこの段階で、”終わりっぽさ”を出していきます。鯉のぼりをつなぎに使ってクールダウン。途中”恋”ダンスが隠れつつ、フィナーレアレンジのめだかの学校へ。そして最初のジャパリパーク風へと変化して終わりとなります。
メドレーを考えるのは難しいけど
メドレー物の編曲はいくつかやってきましたが、毎回選曲や曲順、つなぎの部分などであれこれ悩んでいます。今回も一部かなり悩みましたが、最終的にはいい流れでできたかなと思っています。気が付くか気が付かないかギリギリのところで何かを隠すのも好きですね。果たして聴きに来てくれたお客さんの中に気付く人がどれだけいるだろうか・・・。
まあそんな自己満足の塊のメドレー、8月までに仕上げていきたいと思います!