どうもーやまむらこういちです。
今週末の台風対策か、スーパーがすごく混んでいました。平日なのにねー。
水やカップ麺を箱買いしている方がたくさんだったので、きっとそうなのでしょう。何事もありませんように・・・。
さてさて来年の定期演奏会で演奏する「J-POP Stage Vol.1」、ミュージックエイト社から出版されている嵐メドレーの編曲をようやく終えました。
自分たちの楽団用にいくつかいじったので、ちょっと紹介してみます。
意図的に薄くしていても厚く変える
これは「Happiness」のサビ部分です。実は元の編曲ではメロディーはユニゾンなんです。トランペット3本、トロンボーン3本、ユーフォがメロディ担当ですがすべて同じ音です。しいて言えば音域が異なるくらい。
確かに複数パートでユニゾンすると、その動きにはかなりパワーが乗っかります。伴奏がいろいろ動こうともこのメロディーは崩れることなくお客さんに届きます。これはこれでいいとは思うのですが、やはり薄く感じるのも事実。
特にうちの楽団は人数が少ないので、ユニゾンにしてもそこまでパワーが出ない。ただただ薄っぺらくなるだけなんですね。そのため、下のハモりを入れてみました。
M8社やウインズスコアなどの楽譜は、難度が低めのものが多く中学生でも演奏しやすいものが多いのですが、独特の薄い感じがあると思います。演奏者が多ければあまり気にならないかもしれないですが、小編成だと本当に薄っぺらいんですよね。今回はそういう部分を徹底的につぶしてみました。
基本は3度か6度で
こちらは「マイガール」に入ったところ。アルトサックス1と2がメロディー担当の部分です。こちらも元はユニゾンです。伴奏も元から控えめな部分なので、人数がいてもどうしても薄く感じるところ。ここもあえて2ndはハモりにしました。
大抵は3度下の音をなぞっていくことになります。場合によっては3度上ということもありますが、メロディーより高くするとメロディーが埋もれてしまうんですよね。チャゲ&飛鳥のチャゲくらい音量を調整してくれればそれでいいんですが、大体はゆず並みに出てきてしまうので、あまりやりません。
3度上げるのならば上げてオクターブ下げますね。つまり6度下げます。高い音の方が聴こえやすいというのもあり、ハモりパートの音域には注意しています。
ずっと3度下げるだけでいいのであれば楽なのですが、そうはいかない部分も出てきます。上の画像だとマイガールに入った小節の1拍目裏や2拍目裏。ここはメロディーのドに対してハモりはソになっています。4度下ですね。
和音的にそういったことはありえます。ドミソの3和音であれば、メロディーがミやソの時は3度下のドやミにすればいいですが、メロディーがドの時は4度下であるソを採用したいですからね。もしくは6度下のミ。
こんな風に音を聴いてみて自然な響きになるように調整する必要があります。もちろんあえてコード上にない音でハモることもあります。ハモりパートの動きがあまり不自然にならないように、つまりハモりパートとして旋律的におかしくならないようにするためです。
別のアレンジに変更した部分も
このメドレーは実に15曲もの嵐の曲がしっかりとまとめられていてやりごたえも聴きごたえも充分です。それでも「ここはちょっと・・・」という部分があります。そういった部分も今まではそのままにしていたのですが、今回はバシッと変えてみることにしました。
ここは「One Love」のサビ前部分。中低音域のメロディーに対して、クラとサックスがスタッカートで刻んでいます。
ここがなんとも個人的に気に入らない部分で(編曲者さんすみません)、どうしてくれようかと思っていたんです。
主に木管がスタッカートで刻んで中低音がメロディーを・・・というのはM8では結構多いような気がしますが、毎回ここがなんとも言えない気分になっていたのです。
今回、ユーフォがメロディー担当ですが、ユニゾンではなくハモり付きに変更。
そして伴奏は全く違うものにしました。8分音符による刻みは次に来るサビ部分を考えると、いいつなぎなのですがいかんせん長いと思いました。
そのため、伴奏は思い切って流れるような、メロディっくなものに変更し最後の2小節だけ8分音符伴奏を入れました。
いや、こっちの方がダサいでしょうという声が聞こえてきそうですが、個人的にはこちらの方が好みですね。
どうせ書き換えるならアレンジも
私が所属している楽団は人数が少なく、パートもそろっていません。市販の楽譜をそのまま演奏できないので必ず再編成が必要です。
どうせそこまでやるならアレンジも自分たちように変えてしまおうという実験を今回してみました。
他の曲はまだ決まっていませんが、同じようなことをまたするかもしれません。さすがにオリジナル曲はいじりませんけどね。
パートの振り分けだけではなくほんの少しのアレンジ、ハモりを追加するだけでも随分と印象が変わるものです。なんか楽譜通りやっても薄いんだよなーと感じている方は、思い切ってやってみてはいかがでしょうか。