12月4日に私が大学時代に所属していた吹奏楽サークルの定期演奏会がありました。
私は所用で行けなかったのですが、無事に終わったようです。
私が引退したのは2006年ですので、10年も前です。
もはや部員のほとんどを知らない状態ですが、私が引退した年からずっとつながりを持っています。
10年経っても依頼してもらえる
Saxパートのアンサンブル曲の編曲を毎年私が担当しているのです。
別に何かそういう決まりがあるわけではないので、いつでもSaxパートの好きなようにすればいいんですけど、なんだかんだで毎年依頼してくれるのです。
前は割と原曲をそのままSaxアンサンブル用に編成しなおすことが多かったのですが、最近は私オリジナルの編曲を依頼してもらえるようになりました。
オリジナルの編曲って出来上がるまでどうなるかわからないし、奏者としてはなかなか嫌な物もあると思うのですが、うれしい限りです。
実際に作った楽譜がこれです。
サウンドオブミュージックから数曲メドレーにしたものです。
打ち合わせでは、採用する曲と、それぞれの大体の時間配分、大まかな構成などを話しました。
エーデルワイスは4年生(ソプラノ、アルト、テナー一人ずつ)のソリにしたい、もうすぐ17歳は短めで・・・などなど。
一通りの依頼を盛り込み、さらにドレミの歌には一人ぼっちの羊飼いやごきげんようさようならをちりばめたりして、なかなか面白く編曲できました。
PC音源とイメージのギャップ
私はFinaleという楽譜作成ソフトを使っています。
これは作成した楽譜を再生する機能があるのですが、昔に比べれば音は格段に良くなったものの、やはりイメージしているものとは違うものになります。
機械的というか、妙に綺麗すぎるというか・・・。
編曲や作曲する際に頭に思い浮かべていたイメージとはちょっと違う音がパソコンから流れてくるわけです。
そのギャップに負けず、完成させるのは素人の私にはかなり高いハードルなのですが、それでも記憶に残っている実際の音色や響きを信じて作っていきます。
そして、昨日この本番の動画を教えてもらって聴いたところ、最初に持っていたイメージとぴったりあった演奏になっていたわけです。
これはもちろん奏者が優れているからではありますが、いつもいつもPCと自分のギャップに苦しみながら作成し、そして自分のイメージ通りの演奏を聴いた時の達成感は言葉に表せないすがすがしさがありますね。
楽譜の書き方が合っていたというのもありますし、頭の中のものがちゃんと紙に映すことができたという唯一の証拠ですからね。
今後もぜひとも依頼してもらえたらいいなーと勝手に思っています。
大体自分が作った楽譜は自分が演奏に関与することが多いので、こういう自分が関わらない演奏のために楽譜を書く機会は大変貴重です。
これからもイメージを大事に、そしてもっと引き出しを増やせるように勉強していきたいと思います。