どうもーやまむらこういちです。
最後のひと月となってしまいましたね。外もすっかり冬らしく寒くなってきました。
今日はフルートの話です。
フルートを吹いていて、「右手の親指が滑って楽器が安定しない」「構えるときに余計な力が入って手が痛くなる」といった悩みを抱えていませんか?
フルートは3点支持で支えるのが基本ですが、特に右手親指のポジションは慣れるまで難しいですよね。
そんな持ち方の悩みをサポートしてくれる便利グッズが、「サムポート(Thumbport)」です。
今回は、私が実際にサムポートを愛用してみて感じたリアルな効果や、メリット・デメリット、そして「本当に買う価値はあるのか?」を初心者目線で徹底レビューします!
そもそもフルートの「サムポート」とは?

一言でいうと、「フルートを正しく、ラクに構えるためのサポートグッズ」です。右手の親指で支える位置に取り付けて使用します。
主な特徴は以下の通りです。
- お悩みを一発解決: 「フルートが手前に回転してしまう」「親指が滑って安定しない」というストレスをなくします。
- 豊富なカラーバリエーション: スタンダードなカラーから、演奏が楽しくなるような可愛い色まで揃っており、好みに合わせて選べます。
- 手軽に試せる: 楽器を傷つけない素材で作られており、誰でも簡単に着脱が可能です。
「たったこれだけのパーツで変わるの?」と思うかもしれませんが、これがあるだけで構えたときの安定感がガラリと変わります。
私がサムポートを購入した理由とフルートの悩み
フルートは他の管楽器に比べると軽いイメージがありますが、ずっと腕を上げて構えているので、実はそこそこ体力を消耗しますよね。
しかも、サックスやクラリネットのようにカチッと握る部分がありません。
- あご(リッププレート)
- 左手人差し指の付け根
- 右手親指
このわずか「3点」で、てこの原理を利用してバランスを取りながら支えるという、かなり繊細な楽器です。
放っておくと手前にクルッと回転してしまう問題

フルートのキィなどの複雑なメカニズムは、自分から見て手前側に集中しています。 そのため、正しく構えようとすればするほど、重い部分が手前に寄ってしまい、放っておくと楽器が手前側にクルッと転がってしまうのです。
この「回転しようとする力」を食い止める重要な役割を担っているのが、何を隠そう「右手親指」。 右手親指は「楽器を向こう側に押す仕事」と「回転を止める仕事」の2つを同時にこなさなければなりません。
滑る親指、そして悲鳴をあげる右手小指……
ですが、この回転を止めるのが思っている以上に難しい……! 私のように手が乾燥しがちだったり、逆に汗をかきやすかったりすると、親指が滑ってしまってうまく支えられないのです。
結局、親指で支えきれなくなった私は、右手小指をキィに突っ張らせることで、なんとか楽器の回転を止めようとしていました。
そうなると、どうなるか。
- 右手全体の無駄な力みのせいで、指の動き(運指)が悪くなる
- 何より小指が痛くて仕方がなくなる
- 小指を離さなければいけない音(「レ」など)のときに、楽器がグラグラして不安定になる
- 小指のキーが最悪曲がる
「このままでは痛いし、演奏にも集中できない……!」
そんな限界を感じていたとき、この厄介な「楽器の回転」を驚くほど簡単に止めてくれるアイテムとして出会ったのが、サムポートでした。
【実体験】サムポートを使って感じた4つのメリット
サムポートは2,000円弱とお手頃な価格で購入できます。カラーバリエーションがいくつかあるので好みで選べますが、私は手持ちのフルートに馴染む無難な「黒」をチョイスしました。

パッケージを開けると、説明書、サムポート本体、そして専用の収納ケースが入っています。フルートのハードケースは隙間なくぴったり作られているため、サムポートを付けたまま片付けることができません。そのため、こうした専用ケースがあらかじめ付属しているのは嬉しいポイントですね。

本体を横から見ると半弧型になっており、楽器に触れる内側の部分は少し柔らかい素材でできています。これなら大事な楽器を傷つける心配もありません。

取り付けはとても簡単で、右手のFキィ(ファの音のキィ)の裏側あたり、自分がいつも親指を置いている位置にパチッとはめるだけ。左右や前後の位置は、自分の手のサイズに合わせて自由に微調整できます。装着・取り外しに力はほとんどいりませんが、演奏中にズレることは一切なく、非常に安定しています。
メリット①:楽器の「手前への回転」がピタッと止まる

本体から手前に少し出っ張った部分があり、ここに右手の親指をひっかけるようにして構えます。
これがあるおかげで、あんなに悩んでいた「フルートが手前にゴロゴロ転がってしまう現象」が嘘のようにピタッと止まりました!
メリット②:左手人差し指の痛みが激減した
楽器が手前に転がらなくなったことで、無理に右手親指を向こう側に押し込む必要がなくなりました。 連動して、今度は左手人差し指で楽器を自分側に強く引き付ける必要もなくなったのです。
私はこれまでかなり力を入れて支えていたため、練習後はいつも左手人差し指の付け根が痛んでいたのですが、サムポートのおかげで構えが劇的にラクになりました。
メリット③:無駄な力が抜けて「理想の脱力」に近づいた
両手の余計な力みが抜けたことで、副産物として口元(アンブシュア)への押し付けも少なくなりました。
これまでは「ぎゅっと強く押し付けなければいけない」という先入観があったため、最初は「こんなにソフトな当て方で大丈夫かな?」と少し不安になったほど。
しかし、いざ息を吹き込んでみると、驚くほど普通に綺麗な音が鳴ってくれました!
💡 アンブシュアの力加減について
「しっかり口に当てる派」と「最低限の力で下唇を潰さない派」、先生によって意見が分かれる部分でもありますが、少なくとも「無駄な力みを楽器の支えに使わなくて済む」というのは大きなメリットだと感じます。
メリット④:右手小指と左手人差し指が「痛み」から解放された!
何よりの収穫は、演奏後の痛みがなくなったことです。右手小指を突っ張らせる必要もなくなり、左手人差し指の負担も激減。これだけでも、2,000円弱を投資した価値が十分にありました。
構え方が変わるので、少しずつ慣らしていくのがコツ
サムポートを付けると、今まで使っていた手の筋肉やバランスがガラリと変わります。 私自身、あまりにも構える時の力が変わったため、最初は「あれ?なんだか変な感じがするぞ……」と少し慣れない感覚がありました。
これからはサムポートの安定感をベースにしつつ、キィをスムーズに操作できるように、ほんの少しだけ楽器を支える力を微調整して自分に馴染ませていこうと思っています!
購入前に知っておきたい!サムポートのデメリットや注意点
メリットだらけに見えるサムポートですが、実際に長期間使ってみて分かったデメリットや注意点もいくつかあります。購入前にぜひチェックしてみてください。
① 楽器ケースに片付けるときは、毎回外す必要がある
先ほどもご紹介したとおり、フルートはハードケースにぴったり収まるように作られているため、サムポートを装着したままケースにしまうことはできません。
そのため、楽器を片付けるたびに毎回取り外す必要があります。 「面倒くさそう……」と思うかもしれませんが、付け外し自体はワンタッチでとても簡単なので、慣れれば大した手間には感じません。
💡 紛失防止のコツ サムポートには持ち運び用の小さな巾着袋が付属しています。これをフルートの楽器ケースの持ち手などに結びつけておくと、スタジオや部活に置き忘れる心配がなくなるのでおすすめです!
② 最初は少し違和感がある(慣れが必要)
それまでの持ち方やバランスがガラリと変わるため、使い始めは誰でも強い違和感があります。
特に、これまで「落とさないように」と無意識に力んでいた人ほど、「えっ、こんなに軽い力で持って本当に大丈夫なの!?」と、あまりの力加減の差に戸惑うかもしれません。
ですが、圧倒的に脱力したほうが指は回りやすくなりますし、「楽器を構えているだけで腕や肩が疲れ切ってしまう」という問題も根本から解決できます。数日〜数週間ほど練習しているうちに、次第にサムポートがある状態の持ち方に指が慣れていくので安心してくださいね。
③ 保管場所に気を付けないと経年劣化する(素材の注意点)

写真では少し分かりにくいかもしれませんが、実は使い込んでいるうちに、親指を当てる部分のゴムが少しずつボロボロになってきました。
フルートをスタンドに立てて出しっぱなしにしている方は少ないと思いますが、楽器に装着したまま放置したり、直射日光が当たる場所に置いたりすると、ゴムの傷みが早まる原因になります。
使い終わったら放置せず、ちゃんと付属の袋にしまうこと。そして、車内などの高温多湿になる場所には置かないように気を付けるのが、長持ちさせるコツです。
サムポートはどんな人におすすめ?
実は私自身、もともとは「楽器の演奏に補助具を使うのって、なんだか邪道な気がする……」と、やや抵抗を感じていた一人でした。
しかし以前、トロンボーン(スーパーボーン)を吹くときに左手を支えるハンドストラップを使ってみたところ、驚くほど演奏がラクになったんです。それ以来、「使える便利な道具はガンガン使って、少しでも良い演奏ができるようにしたほうが絶対に得!」という考えに変わりました。
フルートは、構造上どうしても「持ちにくさ」を感じやすい楽器です。だからこそ、以下のような悩みを抱えている方には、サムポートを全力でおすすめします!
サムポートが特におすすめな人
- これからフルートを始める初心者の方(最初から正しい持ち方の感覚がつかめます)
- 部活やサークルなどで、どうしても構え方が力んでしまう方
- 手が乾燥しがち、または汗っかきで、右手の親指が滑りやすい方
- 練習後に右手小指や左手人差し指の付け根が痛くなる方
フルートの滑り止めグッズといえば、リッププレート(口元)や左手人差し指に貼るシートはよく見かけますが、右手親指用のグッズは意外と少ないですよね。サムポートはそのニッチなお悩みをピンポイントで解決してくれます。
どこで買える?
サムポートは一般的な楽器店だと、少しマニアックな棚に置いてあるか、そもそも取り扱いがないケースも少なくありません。私は見つけられなかったのでネット通販で購入しました。
もし「実際に触ってから決めたい!」という方は、お近くの大きめの楽器店に在庫がないか、またサンプルで試奏させてもらえないか一度問い合わせてみるのもおすすめですよ。
まとめ:サムポートはフルートの持ち方に悩む人の救世主!
今回は、フルートの構え方や右手の滑りを解消してくれる便利グッズ「サムポート」をご紹介しました。
最後に、サムポートの特徴をもう一度おさらいしてみましょう。
| メリット | デメリット・注意点 |
| ・楽器の「手前への回転」がピタッと止まる ・右手小指や左手人差し指の痛みが激減する ・無駄な力が抜けて理想の脱力ができる | ・ケースにしまう時は毎回外す必要がある ・慣れるまで少し違和感がある ・保管場所に気をつけないとゴムが劣化する |
手の大きさや構え方のクセは人それぞれですが、サムポートは2,000円ちょっとというお手頃な価格で手に入る、とてもコスパの良いお悩み解決グッズです。
「持ち方がしっくりこない……」「練習すると手が痛くなる……」と一人で悩みながら練習を続けるのはもったいないですよね。使える便利な道具は賢く頼って、もっとラクに、楽しくフルートを響かせてみませんか?
気になる方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね!




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