どうもーやまむらこういちです。
8月10日に無事演奏会を終えました。指揮者としていろいろと不安な要素はあったものの、とりあえず大きな問題なく終わってほっとしています。
ワイワイ楽しくやる楽団で、技術は二の次とはいえ胡坐をかいていられない部分もあるので、今後どういう練習をしていくかまた思案していかなきゃですね。理想は楽しくてのめり込んで上達する。「好きこそものの上手なれ」ですね。
来年の定期演奏会に向けて動き出す
定演が終わったら次の定演の話。準備できるものはどんどん準備していきます。
規模が小さく編成に偏りがある楽団ですので、基本的に編曲作業が必要です。オリジナルの編曲もしますが市販の楽譜の再編成も行います。楽団の編成だけではなく、団員の技量に合わせても割り振っていくのでそこそこ時間がかかります。
次回定演の曲は全ては決まっていませんがいくつか決まったものがあるので、早め早めに用意していきます。
そんな中、早々に決まった曲が東海林 修 作曲のディスコ・キッドです。
ディスコキッドのチューバは
これ、ディスコキッドのチューバ譜です。開幕してすぐに五線超え。私は中・高・大とチューバを不真面目にやってきましたが、まじめにやってきてもこれは厳しいでしょうねー。
チューバは五線の下で動くことが多いですが、全体を通して五線を下回る部分がほとんどありません。それどころか上に超える始末。
これは後半の部分ですが五線を超えた上に跳躍を繰り返すという、え?なにこれ?って楽譜なんです。これが吹奏楽コンクールの課題曲っていうんですから、はぁぁ??って感じですね。
楽器を始めて1~2年程度のものどころかプロでも余裕とはいかないレベルです。何故こんなことになったのか・・・。
衝撃の事実
で、実はこれ東海林氏の手違いにより音域がおかしいということらしく、バンドジャーナルではチューバはオクターブ下げて演奏するようにとのことでした。
そりゃそうだ。
ただ、全部一律下げると今度は低音すぎてきつくなるので適宜ということでしょうね。楽団のチューバ担当はかなり吹けるのでこのままでも頑張るとは思うのですが、ここは私の独断と偏見で調整しようと思います。
正直チューバのこの音域の音色に何も魅力を感じない・・。あくまでベースギター前提の動きだろうなーと思うし、この音域では音はあまり飛んでいかず、曲の雰囲気に合った音色にもできず・・・といいことないのでね。
チューバ譜変更の案
というわけで私は今回チューバ譜をこのようにしました。いくつか解説しますね。
まだアーティキュレーションも打ってない状態ですが、音は打ち込んであります。
①この部分を単純にオクターブ下げると最後の音がかなり低くなります。楽団のチューバはC管なのでB♭管よりもさらにきつくなりますので、ホルンの動きも見ながらこうしました。
②この1音だけ下げてみました。ここはピッコロとフルートが装飾付きで上に上がる音が入るので、チューバを下げることによって広がりがあるようにしたつもりです。後半もう1回出てきますが同じです。
③ここはオクターブ下げるとモゴモゴ重くなってしまいます。軽さが欲しいところだと思うので、このままで。
④チューバが高いと全体的に浮いた感じになるので下げられるところは下げたいところ。次の音を考えて最後の裏拍でオクターブを戻しました。
⑤この部分、下のA♭から上のD♭まで上がっていくのできついです。楽団のチューバ吹きなら大丈夫だと思いますが、下のA♭はオクターブ上げてもいいかもしれません。
⑥次の小節的には上にいたいけど前の小節的には下がいい。というわけでこういう形にしました。チューバのオクターブ移動は曲中に出てくると動きがでてカッコいいですよ。
⑦最後は悩みましたが上げました。音色的にも下かなーと思ったのですが、演奏会の2曲目にやる予定で、この後メイン曲が待っているので、少し浮ついて終わらせようとこうしました。この音が出せるけどナヨナヨするようなら下げるべきです。
ディスコキッドは人気曲なのでいまだにやる方も多いでしょう。チューバ譜を見て驚愕する人も多いと思いますので、一つの案として参考にしてみてください。
ってことは他のパートは
で、この曲はチューバ以外もかなりの高難度曲となっています。ホルンはずっと上の方で張り付きっぱなしだし、トロンボーンやトランペットもかなり高い音を要求されます。ちょっとだけならまだしも結構量が多い。
でもこれについては東海林氏は言及していない=ほかのパートはこのとおり頑張れということですね(笑)。編曲する際に調整したいのですが、オクターブ下げるともはや曲の魅力がなくなっていくので難しいところ。頑張ってくれホルン。
マーチも作っていくよ
次回定演の曲として、マーチを作曲することになりました。演奏会の最初の曲になる予定なので、華々しく始まるようなマーチを作っていこうと思います。
マーチを作るのは2回目。前回は2年前で、これも定演で披露しました。この時はテトラコルド、つまり音のとある並びから広げていって作りました。
次は何をテーマにするのか、どんな構成にするか、拍子は?転調は・・・まだ何も考えていないのですが降りてくるのを待とうと思います。