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アンサンブル大量演奏で実感したこと

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どうもーやまむらこういちです。寒さも和らいできて梅の花がとてもきれいですね。それとともに花粉もスタートしましたが・・・。

さて、3月3日に東京は小平で開かれた公民館合同『九館会まつり』に行ってきました。私が所属する吹奏楽団、こだいらEMバンドへ年始に出演依頼があり、それからバタバタと準備を進めてきましたが、無事に本番を終えることができました。今日はそこで感じたことを書きたいと思います。

外れる気がしない??下半身の重要性

今回のこの出演は小学校訪問演奏本番の2週間後ということで、準備の期間も短く団員も全員は出演できない中でやりました。全体合奏をいくつもやれるほど練習時間を確保できないことから、団員の中でアンサンブルを中心にプログラムを組むことにしました。

実際のプログラムはこんな感じ。

【金管低音四重奏】
  宇宙戦艦ヤマト
  ロンドンデリーの歌
【リコーダー・アンサンブル】
  やさしさに包まれたなら
  シーベックシーモア
  カントリーロード
【混合五重奏】
  メモリー(CATS)
【金管五重奏】
  魔女の宅急便メドレー
【混合五重奏】
  ドリフターズ・メドレー
  ふるさと
  アメリカン・パトロール
【全体合奏】
  ピンクレディー・メドレー
  夢をかなえてドラえもん
  ようこそジャパリパークへ
  ど演歌えきすぷれす
  インスタント・コンサート(アンコール)

とまあ、定期演奏会を超えるハードなプログラムでした。1時間半休憩なしでという依頼だったので、間に団の紹介などを挟みつつこなしてきました。私は普段指揮を振っているのですが、今回ばかりはアンサンブルに出演。リコーダーのカントリーロード以外はすべて出てきました。

ロンドンデリー、メモリー、ふるさと、アメリカン・パトロールはこの日のために編曲したもので、短い練習でも大丈夫なシンプルさと、聞き映えする複雑さのバランスに悩みながらも仕上げました。

さてさて、リコーダー以外はトロンボーンで参加した私ですが、この日に一つ大きな収穫がありました。下半身と演奏の関係についてです。

下半身、主に膝周りが固定された状態だと、体で生み出すパワーがうまく伝達せず、本来必要のない力みが生み出されてしまい演奏の妨げになるということは知っていました。そして腰が前に入った状態(お腹を突き出したような状態)にすると、下半身がロックされてしまいうまくいかないということも知っていました。ゆえに私は立奏するときに膝をほんの少しだけ曲げて、意識的におしりを突き出すような感じで、腰が入らないようにしていました。

姿勢でこんなに吹奏感が変わるなんて

演奏が終わった後に写真を見て気が付いたこと。それは腰が入らないようにしていたはずなのに実際はしっかり入っていたということでした。写真の左側を見て自分で驚いてしまいました。自分の中では軽くおしりの方にくの字にまがっているはずが、むしろ逆にまがっているのですからね。

右側の写真は正面からなのでとても分かりずらいのですが、膝が固まっていないことだけはわかります。膝が自由に動いているということは腰が入っていない証拠。そしてこの時はとても調子がよく、今までにないほどの張りのある音で、かつリラックスして軽々と高い音を出すことができました。なぜこの時に膝のロックが解除されたのかわかりませんでした。よくよく考えてみるとこの時に演奏していた曲に秘密がありました。

実はこの右の写真の時に演奏していたのはドリフターズメドレーでした。この曲、冒頭はチューバ独奏によるひげダンスだったんです。ほかの4名は演奏がなく休みの状態。私はこの時ふざけ半分でひげダンスを踊っていたんです(笑)

しかしそれが効いたようで、腰の入りがなくなり膝のロックが外れてくれました。ひげダンスのあとは比較的高い音でのトロンボーンメロディ。私が担当したそのメロディは今まで練習で出したことがないほど張りよい音で、吹いている最中外れる気がしないとまで思ったほど。まったくもって力みを感じず自然体なのにバンバン音が鳴るという状態でした。本番中は自分の中では常に腰を入れずに膝を固定しないようにしていたので、なぜこの時だけ調子がいいのかわかりませんでした。終わって写真を見てようやく気が付いたのです。

姿勢によって大きく変わる身体の使い方

前に片足立ちで演奏をすると正しい身体の使い方ができるということを知って試したことがありました。確かに片足立ちでの練習では吹いている間隔が大きく変わりました。片足立ちになると姿勢を保つための筋肉がその仕事をしっかりとこなすようになります。これらの筋肉が仕事をさぼってしまうと、ほかの部位がその仕事を手伝うようになってしまい、本来の仕事に支障が出てきてしまうわけです。

今回の本番では片足立ちこそしなかったものの、ひげダンスのおかげで膝周りが自由になり、そしてそれに伴って姿勢を保つための筋肉が自分の仕事をしっかりとやってくれたおかげで、ほかの部位が煩わされることなく、演奏のための仕事をしてくれたものと考えています。

そして今まで正しい姿勢で演奏していると思っていたのは勘違いであったこともこれでわかりました。演奏中の姿勢を写真や動画で確認するということが、いかに大事であるか実感しました。今後も演奏する機会がたびたびあると思いますが、今回のこの収穫は非常に役立ってくれそうです。皆さんも本番前にひげダンスを踊ってみるといいかもしれません(笑)

何となく演奏中の力みが取れないという方は、一度演奏中の姿勢を見直してみてはいかが??

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